甲状腺について

初期症状や特徴、治療法を学びましょう

甲状腺の異常は生活に大きな影響を与えます

新陳代謝と密接な関係を持った臓器

甲状腺は甲状腺ホルモンを作り出す内分泌臓器で、首元に存在します。
ダイエット中の方やスポーツを好まれる方はよく新陳代謝という言葉を耳に知ると思われますが、その新陳代謝に甲状腺ホルモンは深くかかわっています。
甲状腺は食事などで摂取したヨウ素を甲状腺ホルモンへと変換し、新陳代謝を活発にするはたらきを担っているのです。


甲状腺ホルモンは人が活動するために重要なホルモンです。
そのため、ホルモンの血中濃度は厳重に調節されており、濃度が高すぎても低すぎても健康状態に不調をきたしてしまいます。
例えば甲状腺ホルモンの濃度が高すぎた場合、新陳代謝が活発になりすぎてしまって、寝ているときも運動しているような状態になってしまいます。
逆に濃度が低すぎると新陳代謝が低下し、体温が下がってしまったりします。

ホルモン異常時の症状とは

甲状腺ホルモン濃度の異常を自分で判別できるようになるには、発症から少し時間がかかります。
特に濃度が高すぎる症状はバセドウ病と呼ばれる病気です。
あらわれる異変は、暑がりになってやたら汗をかくようになったり、食欲が増してたくさん食べてしまうのに体重が増えないもしくは痩せてしまうというのが代表的です。
症状が進むと首が太くなったり、目が飛び出したようになるといった見た目の変化も感じられるようになります。
バセドウ病の初期症状は更年期障害とも似ているため、見た目の変化が出るまで放置してしまう人も多くいます。


甲状腺ホルモンの濃度が低すぎる症状は、橋本病という病気です。
新陳代謝が低下し、内臓の機能も低下するため、体のむくみや倦怠感といった症状があらわれます。
体温も低下して寒がりになったり、代謝が下がることで普通の食事量でも体重が増加したりします。
自分で甲状腺ホルモンを正常量つくりだせなくなっているため、薬で補充する必要があります。
専門的知識のある医師に治療をお願いする必要があります。
橋本病は薬で不足したホルモンを補う治療が一般的ですが、バセドウ病の場合は治療方法には種類があります。
内科治療、放射性ヨード治療、外科治療の3つです。
内科治療は服薬によってホルモンの過剰分泌を抑える方法です。
内科治療が一番患者にとって負担は少ないですが、まれに副作用があらわれる人もおり、その時はほか2つの治療法へシフトします。
放射性ヨード治療は放射線治療のひとつで、ホルモンの分泌をストップさせることで過剰分泌を治療する方法です。
放射線を付けたカプセルを飲むだけなのでこちらも負担は少ないですが、18歳以下の人、妊娠中の方や妊娠を検討している人には向いていません。
この二つの治療が適さなかった人は外科治療で患部を手術で取り除く形となります。
放射性ヨード治療と外科治療はホルモンの分泌をとめてしまうため、ゆくゆくは橋本病と同じ症状になり、薬でホルモンを補充していく必要があります。
が、ホルモンを抑える薬よりは副作用の可能性も低いため、安心な治療ともいえます。

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